武藤あやか主演、自閉症を抱え社会から孤立した息子・タダオとの関係に苦悩する母の姿を描いた重厚なヒューマンドラマ。長期出張で不在がちな夫に代わり、引きこもりの息子を社会復帰させるという重責を負ったあやか。ゲームに没頭し、部屋に閉じこもる息子との心の距離を埋めるため、彼女は常軌を逸した手段で彼と向き合うことを決意する。
従来のコミュニケーションが通用しない息子に対し、母としての責任感と抑えきれない情愛が交錯する中で、あやかは息子のあらゆる要求を受け入れるようになる。それは単なる介護の枠を超え、身体的な充足をも満たすパートナーとしての役割へと変貌していく。静かな家庭内で繰り広げられる、母と子の境界線が崩壊していく過程を、タブーを恐れぬ演出で克明に描き出す。
本作は、社会から遮断された息子を救うため、母がいかにしてその深い闇へと足を踏み入れるかという心理的・肉体的な葛藤を深く掘り下げた作品である。武藤あやかの繊細かつ大胆な演技が、この挑発的な家族の物語に説得力を与えている。歪な家族のあり方や、母性愛の極限を追求するドラマを求めるファンにとって、見逃せない衝撃の展開が待ち受けている。