篠田ゆうは、驚異的なスピードで出世を続けるエリート管理職。しかし、社内では彼女と二人きりになった部下は、その底知れぬ欲望の餌食になり、廃人のようになってしまうという恐ろしい噂が絶えなかった。当初はただの噂話だと聞き流していた部下の安西だったが、残業後に変わり果てた姿で戻ってきた同僚の様子を見て、その恐怖が現実味を帯び始める。そんな中、安西は篠田の指名により、重要な出張の同行者に選ばれてしまう。仕事の指導という名目とは裏腹に、彼女の心には部下を完全に支配しようとする黒い思惑が渦巻いていた。
出張への不安を妻に打ち明けるも、妻は「ただの噂よ」と一蹴し、むしろ出世のチャンスだと安西を送り出す。妻の無邪気な励ましが、かえって安西を逃げ場のない状況へと追い込んでいく。現地に到着した途端、篠田の纏っていた完璧な上司としての仮面は剥がれ落ち、噂以上の苛烈で支配的な本性が露わになる。二人きりの密室で、圧倒的な権力を持つ女上司の執拗な要求を前に、安西の抵抗は無力化され、抗うことのできない悦楽の渦へと飲み込まれていく。
本作は、女上司と部下という職場におけるパワーバランスが完全に崩壊し、プロフェッショナルな境界線が消滅する様子を克明に描いている。キャリアアップという甘い罠に嵌められ、絶対服従を強いられる安西の姿は、職場関係が原始的な性愛へと変貌する過程をリアルに映し出す。社内で最も恐れられ、同時に最も求められる女、篠田ゆうが振るう絶対的な権力と、逃れられない情事の結末をその目に焼き付けてほしい。